それなりの地獄

日記、ポエジーの排泄

クリスマス

雪が白いのは、
私たちが放り投げた「あいしてほしい」が、耐えきれずに宇宙からこぼれ落ちてくるからです
だから、私たちは、あれらが街に彷徨う頃に、
誰かの暖かさを求めるのです

 

冷たい空気に押し上げられて、

世界の天井は、私たちの手が届かないほど高い

 

「幸せってなんだと思いますか?」

子供達が呪文を唱えている

 

お母さんにホットココアをもらえなかった女の子が、

いつか、優しい誰かに巡り会えますように

 

他愛のない願いは、今日こそ願われるためにあったのだ

美しい街をわざわざ明るく灯したがるのは、

ここが時代の袋小路だからだ

 

可愛くなかったあなたが、

一番可愛かった瞬間が、今日であれば良いのに。

 

ホットココアを飲む私が、少しだけ幸せであることは、

冬だけが知っている

 

わたしたちの「愛して欲しい」は、

軽薄で冷たいけれど、

だからこそ、

わたしたちはあいしてほしかった

 

きっと、そうである以外には生きられなかった人間たちにすら、

祝福が与えられる日

 

信じよう

 

あいして、と同じくらい、この祝福を信じて

 

軽薄さも冷たさも、愚かであることすら、

遠い空には届かない季節です